Picks / 2026 ・ No.01

Spigen Classic LS

AirPods Pro 3 に、初代 Macintosh のマウスを着せる

公開

Spigen Classic LS を付けた AirPods Pro 3 のケースを正面から写した写真。ベージュの本体の右に灰色の四角いボタン、左に小さな穴、右側面からストラップが伸びている
正面から。右の灰色のボタンがロック、中央の小さな穴から充電ランプが透けます。右へ伸びるストラップは、まるでマウスのケーブル

おすすめアイテムの第1回は、AirPods Pro(第3世代)用の保護ケースです。
数多く比べたなかで、デザインがいちばん気に入り、
質感と作りの良さにも納得した一つを紹介します。

一

なぜ今、AirPods Pro 3 なのか

CORE

新しい AirPods(第5世代)は開放型のまま、全モデルがノイズキャンセリング付きになりました。開放型はノイキャンなしのほうが使いやすいと感じているので、普段使いは手元の AirPods(第4世代)に任せ、遮音したい場面のために AirPods Pro(第3世代)を足すことにしました。

2026年9月、Apple は AirPods(第5世代)を発表しました。耳の穴をふさがない開放型(インナーイヤー型)のまま、ノイズキャンセリングを強化したモデルです。ただ、第4世代には用意されていたノイキャン非搭載モデルがなくなり、いちばん安いモデルからノイキャン付きになりました。

長時間つけていても疲れないイヤホンは、手元に置いておきたい。けれど個人的には、開放型ならノイキャンなしのほうが使い勝手がいいと感じています。耳をふさがない形は、そもそも遮音で耳栓型にかないません。それなら軽さと、周りの音が自然に聞こえることに振り切ったほうが、開放型の良さが生きます。

そこで第5世代には買い替えず、このタイミングであえて AirPods Pro 3 を選びました。役割を分ければ、二台はぶつかりません。

場面使うイヤホン理由
長時間の作業・通話AirPods(第4世代)耳をふさがず、疲れにくい
周りの音に気を配りたい日常AirPods(第4世代)声や物音が自然に聞こえる
集中したい作業・移動中AirPods Pro 3イヤーチップでふさぎ、ノイキャンで消す

Pro 3 は、ノイキャンの効きを前世代の最大2倍とうたい、ノイキャン使用時の再生時間も最大8時間に延びました(いずれも Apple の公称値)。イヤーチップはフォーム入りになり、XXS を加えた5サイズ。遮音の担当としては申し分ありません。

そして毎日持ち歩くものには、ケースが要ります。ここからが本題です。

二

初代 Macintosh のマウスを着せる

選んだのは Spigen の Classic LS。2026年3月に出た AirPods Pro 3 用のケースで、モチーフは1984年の初代 Macintosh に付いていたマウスです。表紙の写真を、ケースだと思わずに見てみてください。ボタンが一つだけの、あのマウスに見えるはずです。

  • 本体の色 ── 初代 Macintosh と同じ系統の、わずかに黄みのあるベージュ。Spigen の色名は Stone
  • 灰色のボタン ── マウスのボタンの位置に、そのままロックを置いています。飾りではなく、押すと蓋が開く本物のボタンです
  • 小さな穴 ── ケースの充電ランプが透けて見えます
  • ストラップ ── 付属のストラップが横から伸びる姿は、マウスのケーブルそのもの。根元の段々まで、ケーブルの付け根らしく作ってあります

復刻もののデザインは、やりすぎると一気におもちゃっぽくなります。Classic LS がそうならないのは、色を本体とボタンの2色に絞り、ロゴも同じ色の型押しにとどめているからだと思います。主張するのは形だけ。机に置いてあっても、ちゃんと道具に見えます。

2026年は Apple の創業50周年の年でもあります(創業は1976年4月1日)。その年に、Apple の製品を初代マウスの姿で持ち歩く。狙ったかどうかは分かりませんが、ちょっとしたオマージュとしても気が利いています。

三

手に取って分かる質感

Classic LS を斜め前から写した写真。表面の細かいシボ加工と、蓋と本体の合わせ目、底面の USB-C の開口部が見える
斜めから。表面は細かいシボ加工のマット仕上げ。蓋と本体の合わせ目はまっすぐ通り、底面の開口部も縁がきれいに抜けています

写真では伝わりにくいのが残念ですが、いちばん感心したのは表面の仕上げです。細かいシボ(凹凸)のあるマット仕上げで、指紋が目立たず、持ったときに滑りません。光が当たっても安っぽいテカりが出ないので、ベージュの色がきれいに見えます。

作りの丁寧さ

  • 合わせ目 ── 蓋と本体の境目が、端から端までまっすぐ、均一な幅で通っています
  • 角の稜線 ── 面が切り替わる線がだれずにシャープ。形の良さはここで決まります
  • 開口部 ── 底面の USB-C の穴は縁がきれいに抜けていて、ケーブルも奥まで刺さります

構造は、内側が硬い PC(ポリカーボネート)、外側が柔らかい TPU の二層です(Spigen の公表)。形を保つのは PC、角に当たった衝撃を受けるのは TPU という分担で、薄手のシリコンケースより一段しっかりした持ち心地です。

POINT

同じ Spigen には、同じボタン式のロックを持ち、見た目が素直な Lock Fit もあります。機能だけならそちらで足ります。つまり Classic LS を選ぶ理由は、ほぼデザインと質感です。毎日何度も手に取るものなので、それで十分だと考えました。

四

毎日の使い勝手

Classic LS の蓋を開け、AirPods Pro 3 のイヤホンが2つ見えている写真。前面の穴から緑のランプが光っている
開けたところ。灰色のボタンは本体側に残り、蓋だけが跳ね上がります。緑のランプもケースを付けたまま見えます

開けるときは灰色のボタンを押し、閉じるときは蓋を押し込むとカチッと掛かります。素の AirPods のケースは磁石で閉じているだけなので、落としたはずみや鞄の中で蓋が開くことがあります。ロックが掛かっていれば、イヤホンが転がり出る心配がありません。

ケースを付けたままでも、充電ランプが見え、ワイヤレス充電もできます(ワイヤレス充電の対応は Spigen の公表)。USB-C で挿すときも、ケースを外す必要はありません。付属のストラップは、鞄の持ち手に掛けておくのに便利です。

仕様(Spigen の公表による)

製品Spigen Classic LS(AirPods Pro 3 用)
色Stone(ベージュ)
素材PC(内側)+ TPU(外側)の二層
ロックボタン式。押して開け、閉じるとカチッと掛かる
充電ワイヤレス充電に対応。USB-C の開口部あり
付属品ストラップ
五

気になるところ

気に入っているからこそ、引き換えにしているものも書いておきます。

  • 厚みが増す ── 二層構造とロックの分、素のケースより一回り大きくなります。ズボンのポケットでは存在感があります
  • 開けるのにひと手間 ── ボタンを押す動作が一つ増えます。片手でも開けられますが、素のケースを親指で弾いて開ける気軽さとは別物です
  • 明るい色の汚れ ── シボの凹みには汚れが入りやすく、明るい色の TPU は使ううちに黄ばみが目立ってくることもあります。ここは数か月使ってから追記します
項目評価ひとこと
デザイン◎比べたなかでいちばん。色数を絞った大人の復刻
質感・作り◎シボの仕上げ、合わせ目、開口部まで丁寧
保護○PC+TPU の二層。ロックで落としても開かない
使い勝手○ランプもワイヤレス充電もそのまま。開けるのはひと手間
携帯性△ポケットでは厚みを感じる

結 — 一枚まとめ

  1. AirPods(第5世代)は全モデルがノイキャン付き。開放型はノイキャンなしが好みなので、普段は第4世代、遮音は Pro 3 の二台体制にした。
  2. ケースは Spigen Classic LS。初代 Macintosh のマウスがモチーフで、灰色のボタンが本物のロックになっている。
  3. 色は2色、ロゴは型押し。形だけで語るから、おもちゃっぽくならない。
  4. シボのマット仕上げと PC+TPU の二層。合わせ目や開口部まで仕上げが丁寧。
  5. ロックで蓋が勝手に開かず、ランプもワイヤレス充電もそのまま使える。
  6. 引き換えは厚みと、開けるひと手間。それでも毎日手に取るものだから、見た目で選ぶ価値がある。

参考

おすすめアイテム No.1 — Spigen Classic LS / 2026.09

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