Dev Guide / 2026 ・ No.03

RustDesk 入門マニュアル

リモートデスクトップに何が要るか、サーバーはいつ要るか

公開

RustDesk でほかの Mac に接続している画面。上部に接続先の名前と、操作用の青いツールバー、その下に相手の画面
RustDesk で別の Mac を操作しているところ。上の青いツールバーから、ファイル転送やチャット、画質の切り替えができます(出典:rustdesk.com トップページの紹介画像、2026年10月1日撮影)

前回は Tailscale で、離れた端末どうしをつなぐ「道」を作りました。
では、その先で相手の画面を操作するには、何が必要なのでしょう。
RustDesk は必須なのか。インストールしただけで使えるのか。自前のサーバーはどんなときに要るのか。
この三つの疑問に答えながら、RustDesk の仕組みと使い方を画面に沿ってまとめます。

一

リモートデスクトップに要るもの(道と、画面を送るアプリ)

リモートデスクトップは、相手の画面を映像として受け取り、こちらのキーボードとマウスの操作を送り返す仕組みです。これには二つの部品が要ります。

「アプリ」と「道」は別の部品

アプリ 画面を送る RDP Windows 標準 画面共有 Mac 標準 RustDesk OSS・全OS対応 道 つなぐ経路 ポート開放 危険・不可の回線も Tailscale 前回の記事 RustDesk サーバー 公開 or 自前 どの組み合わせでもよい RustDesk は、アプリと道(ID・中継サーバー)を一緒に持っている Tailscale は道だけ。その上に載せるアプリは自由に選べる

上下は自由に組み合わせられます。RustDesk は自前の道も持っているので、単独でも使えます

CORE

前回の Tailscale は「道」です。端末どうしが安全に届くようにはなりますが、画面を映したり操作を送ったりはしません。その上で画面を送るアプリが別に要ります。RustDesk はそのアプリの一つで、しかも自分専用の道(ID サーバーと中継サーバー)まで持っているのが特徴です。

二

RustDesk は必須か ── 標準機能との使い分け

結論から言うと、必須ではありません。Tailscale でつながっていれば、OS に最初から入っている機能だけで足りる場合も多くあります。

方法操作される側操作する側費用・注意
Windows のリモートデスクトップ(RDP)+TailscaleWindows の Pro 以上Windows 標準、Mac・iPhone・Android は Windows App無料。Home エディションは受け側になれない
Mac の画面共有+TailscaleMacMac は標準。Windows・スマホは VNC アプリ無料。Mac どうしならいちばん手軽
Chrome リモート デスクトップWindows・Mac・Linuxブラウザー、スマホアプリ無料。Google アカウントが要る
TeamViewer・AnyDesk など主要 OS主要 OS個人利用は無料、仕事で使うと有料
RustDeskWindows・Mac・Linux・Android上記+iPhone・Web無料・オープンソース。サーバーも選べる
WHEN

RustDesk が向いているのは、受け側が Windows Home(RDP が使えない)のとき、Windows と Mac をまたいで同じ操作感で使いたいとき、Android を操作したい・Android から操作したいとき、そして家族のパソコンを手伝うときです。相手に Tailscale を入れてもらわなくても、ID とパスワードを教えてもらうだけでつながります。

三

RustDesk とは

RustDesk は、TeamViewer や AnyDesk に代わるものとして作られたオープンソースのリモートデスクトップです。名前のとおりプログラミング言語 Rust で書かれ、画面は Flutter で作られています。GitHub のスターは12万を超え、執筆時点の安定版は 1.4.9(2026年7月)、9月には 1.5.0 のプレリリースも出ています。

RustDesk のメイン画面。左に自分の ID と一時パスワード、右上に相手の ID を入れる欄と Connect ボタン、その下に端末の一覧
メイン画面。左が「自分の ID と一時パスワード」、右上が「相手の ID を入れてつなぐ」欄です(出典:rustdesk.com トップページの紹介画像、2026年10月1日撮影)
  • できること ── 画面の操作、ファイル転送、クリップボードの共有、音声、チャット、複数モニター、録画、TCP トンネル
  • 対応 OS ── Windows・macOS・Linux・Android は「操作する・される」の両方、iPhone・iPad は操作する側だけ(iOS は操作されることができません)。ブラウザーから使える Web クライアントもあります
  • 料金 ── アプリは無料。サーバーも、オープンソース版(OSS)を自分で動かすなら無料です。管理画面などが付いた RustDesk Server Pro だけが有料(年払いで、1ユーザー・20台の Individual が月11.88ドル相当から)
RustDesk Server Pro の Web コンソール。左にメニュー、右にアドレス帳の端末一覧とタグ
有料の RustDesk Server Pro の Web コンソール。端末・ユーザー・アドレス帳・ログを一か所で管理できます(出典:rustdesk.com トップページの紹介画像、2026年10月1日撮影)
四

RustDesk の仕組み(ID サーバーと中継サーバー)

RustDesk のサーバーは2種類あり、役割がはっきり分かれています。Tailscale の「名簿係」と「DERP」の関係によく似ています。

ID で呼び出して、できれば直結

ID サーバー(hbbs) ID と住所の登録・待ち合わせ 操作する側ID とパスワードを入力 操作される側ID 123 456 789 ID で呼び出す 常に登録 直結(多くの場合) 中継サーバー(hbbr) 直結できない時だけ使う 点線(灰)=待ち合わせだけ。朱の実線=直結した画面と操作 朱の点線=直結できないとき、中継サーバーが画面と操作を運ぶ

ID は数字の例です。実際には端末ごとに割り当てられます

  • ID サーバー(hbbs) ── RustDesk が動いている端末は、常に自分の ID と現在の住所(IP とポート)をここに知らせています。操作する側が ID を入れると、ここが二人を引き合わせます
  • 穴あけ(hole punching) ── 引き合わせのあと、両側から同時に通信を送り合って NAT を越え、端末どうしが直接つながります。公式ドキュメントによれば、多くの場合はこれで成功し、中継サーバーは使われません
  • 中継サーバー(hbbr) ── 直結できなかったときだけ、画面と操作のデータをここが運びます。中継の速さと安定は、そのサーバーの性能と距離に左右されます
手書きの図。クライアントとリモートのコンピューターが signaling server(hbbs)を通じて互いを見つけ、穴あけに成功すれば直接、失敗すれば relay server(hbbr)経由で映像と操作をやりとりする
公式 Wiki の図。上の hbbs で互いを見つけ、穴あけ(hole punching)に成功すれば直接、失敗すれば下の hbbr 経由になります(出典:RustDesk Wiki「How does RustDesk work?」(図:asur4s)、2026年10月1日取得。縮小・余白の追加のみ)
五

インストールしてすぐ使えるか

ANSWER

使えます。インストール(またはファイルを実行)すると、RustDesk は自動で RustDesk 社が運営する公開サーバーにつながり、ID と一時パスワードが表示されます。相手の ID を入れれば、そのまま接続できます。ただし、いまは次の三つの条件を知っておく必要があります。

  • 操作する側はログインが必要 ── 詐欺やボットネットによる悪用が続いたため、2026年4月から公開サーバーでは操作する側に Google・GitHub などでのログイン(無料)が求められるようになりました。操作される側は今のところ不要です(悪用が続けば、両側に求める可能性があると予告されています)
  • 公開サーバーは「お試し用」 ── 公式 Wiki は、公開サーバーはデモとテストのためのもので、本番や機密性の高い作業には使わないよう明記しています。RustDesk はもともと自前のサーバーで使う前提の設計です
  • Mac とスマホは権限の設定が要る ── Mac は「アクセシビリティ」と「画面収録」、Android は「画面キャプチャ」などを許可しないと、画面が映らない・操作できない状態になります
左は設定の Account にある Login ボタン、右は Continue with Google、GitHub、Microsoft のボタンが並ぶログイン画面
公開サーバーで操作する側は、設定 → Account → Login から Google などでログインします(出典:RustDesk Wiki「Login required for public server」、2026年10月1日取得。2枚を並べ、縮小・余白を追加)

メイン画面の下に出る「Ready, For faster connection, please set up your own server(もっと速くつなぐには自分のサーバーを)」という一文が、公開サーバーの位置づけをよく表しています。

六

ダウンロードと準備

公式サイトは rustdesk.com だけです。ダウンロードボタンは GitHub のリリースページにつながっています。似た名前のほかのドメインからは入手しないでください。

GitHub の RustDesk 1.4.9 のリリースページ。Windows、Ubuntu、Mac、Android、Flatpak、iOS、Web のダウンロード表
ダウンロードは GitHub のリリースページから。OS と CPU の種類ごとにリンクが並んでいます(出典:github.com/rustdesk/rustdesk/releases、2026年10月1日撮影)
端末入手先メモ
WindowsGitHub のリリースの EXE(x86-64)大量配布用の MSI もある
Mac同じページの Mac「Download」(.dmg)Apple シリコンは AArch64、Intel は x86-64
iPhone・iPadApp Store「RustDesk Remote Desktop」操作する側だけ
Android同じページの Android(.apk)Google Play からは詐欺対策のため取り下げ
ブラウザーrustdesk.com/web操作する側のみ。インストール不要

執筆時点の安定版は 1.4.9 です。リリースページの上にある 1.5.0 は「プレリリース」なので、ふだん使いには Latest と付いた版を選びます。

七

手順1:Windows に入れる(操作される側)

手順やること
01GitHub のリリースページから rustdesk-1.4.9-x86_64.exe をダウンロードして実行
02そのままでも使えますが、外から常に使う PC なら、画面の案内に従ってインストールする(Windows の起動時から動くサービスとして入ります)
03メイン画面の左に、この PC の ID と一時パスワードが表示される
04自分の PC を外から使うなら、設定(ID の横の ⋮)→ Security でセキュリティ設定のロックを外し、固定パスワード(permanent password)を設定する
TIP

一時パスワードは、接続のたびに変わる「その場限りの合言葉」です。家族を手伝うときは一時パスワードを電話で聞けば十分。一方、自分の PC にだれもいないときにつなぐなら、長く推測されにくい固定パスワードが必要です。

八

手順2:Mac に入れる(権限の設定がいちばん大事)

RustDesk のアイコンを Applications フォルダーへドラッグする画面
dmg を開き、RustDesk を「アプリケーション」へドラッグ(出典:RustDesk Docs「Mac」、2026年10月1日取得。縮小・余白の追加のみ)
手順やること
01.dmg を開き、RustDesk をアプリケーションフォルダーへドラッグ
02起動して「開発元を確認できない」などで止められたら、システム設定 → プライバシーとセキュリティで実行を許可
03RustDesk の左側に出る案内の Configure から、アクセシビリティを許可(キーボードとマウスの操作に必要)
04同じく画面収録(macOS 15 以降は「画面とシステムオーディオの録音」)を許可(画面を映すのに必要)
05Mac から操作する側で、キー入力が相手に届かないときは入力監視も許可
左は RustDesk の Accessibility 権限を求める案内と Configure ボタン、右は macOS のセキュリティとプライバシーのアクセシビリティ一覧
左の「Configure」から設定を開き、RustDesk にアクセシビリティを許可します(画面は旧 macOS)(出典:RustDesk Docs「Mac」、2026年10月1日取得。2枚を並べ、縮小・余白を追加)
macOS のセキュリティとプライバシーで Screen Recording を選んだ画面
同じ要領で「画面収録」も許可します(画面は旧 macOS)(出典:RustDesk Docs「Mac」、2026年10月1日取得。縮小・余白の追加のみ)

設定でオンにしたのに RustDesk が警告を出し続けるときは、一覧から RustDesk を「−」で消し、「+」で入れ直します。公式ドキュメントは、それでも効かない場合は再起動が必要だとしています。

九

手順3:スマホから使う(iPhone・Android)

  • iPhone・iPad ── App Store から入れ、相手の ID を入れて接続します。操作する側専用です。公開サーバーを使う場合は、設定からのログインも必要です
  • Android ── GitHub の .apk を入れます(「提供元不明のアプリ」の許可が必要)。操作する側にも、操作される側にもなれます
Android 版 RustDesk。左は相手の ID を入れる画面、右は接続後に Windows のデスクトップが表示された画面
Android から操作する場合。ID を入れて(左)、つながると相手の画面が出ます(右)(出典:RustDesk Docs「Android」、2026年10月1日取得。2枚を並べ、縮小・余白を追加)

Android を操作される側にするときは、下のメニューの Share Screen で権限を許可し、Start Service を押します。画面の共有には Android 6 以降、スマホ内部の音声の共有には Android 10 以降が必要です。マウス操作を受け付けるには、Android の設定でユーザー補助(インストール済みのサービス)の RustDesk Input をオンにします。

Android 版の Share Screen 画面。左はサービス停止中で権限の一覧、右はサービス開始後でパスワードと接続中の表示
Android を操作される側にする場合。「Start Service」で画面共有を始めると ID とパスワードが出ます(出典:RustDesk Docs「Android」、2026年10月1日取得。2枚を並べ、縮小・余白を追加)
十

手順4:つないでみる

手順やること
01操作する側のメイン画面右上「Control Remote Desktop」に、相手の ID を入れて Connect
02パスワード(一時または固定)を入力。相手側でクリックして承認する設定なら、相手が許可するのを待つ
03相手の画面が表示されたら、上部のツールバーで画質・ファイル転送・チャット・画面の切り替えを操作
04終わるときはウインドウを閉じる。操作される側でも、いつでも Disconnect で切断できる
操作される側に出る小さなウインドウ。接続してきた相手の名前、Permissions のボタン群、Elevate と Disconnect のボタン
操作される側に出るウインドウ。だれがつないでいるかが表示され、「Disconnect」でいつでも切れます(出典:RustDesk Docs「Windows Portable Elevation」、2026年10月1日取得。縮小・余白の追加のみ)

ファイルだけを送りたいときは、ID 欄の下の Transfer file から、画面を開かずにファイル転送の画面に入れます。

十一

中継・自前サーバーが必要になるとき

「公開サーバーのままでよいのか、自分でサーバーを用意すべきか」は、次の流れで判断できます。

サーバーは要るか

両端とも自分の端末?どちらにも Tailscale を入れられる はい Tailscale+直接IPサーバー不要(おすすめ) いいえ 仕事で多数・他人の PC を扱う?社外秘、管理機能が要る はい 自前サーバーOSS(無料)か Pro(有料) いいえ 公開サーバーで遅い・切れる?相手が会社やモバイル回線など はい 自前の中継を近くに国内の VPS などで hbbr いいえ 公開サーバーのままで OK操作する側は無料のログインが必要

上から順に確かめます。一つ目に当てはまれば、サーバーは要りません

こんなときなぜどうする
相手が会社のネットワークやモバイル回線UDP が止められていたり NAT が厳しかったりして、直結できず中継に回りやすい中継を近くに置く(自前の hbbr)か、Tailscale と組み合わせる
公開サーバーで遅い・途切れる中継は世界中の利用者と共有。混雑や障害の影響を受ける国内の VPS などに自前サーバー
仕事・社外秘の作業公式自身が「公開サーバーはデモとテスト用」としている自前サーバー(必要なら Pro)
多数の端末・人を管理アドレス帳、ユーザー管理、ログ、2段階認証の一元管理が欲しいRustDesk Server Pro
自分の端末だけで使うどちらにも Tailscale を入れられるなら、道はもうあるTailscale+直接IPアクセス(サーバー不要)

公式ドキュメントによると、中継されたときの通信量は1接続あたり毎秒約30KB〜3MB(1920×1080 の画面の場合。解像度と画面の動きによる)、事務作業なら毎秒100KB前後です。自前の中継サーバーを置くなら、この量が回線を流れると考えておきます。

十二

方法A:Tailscale と組み合わせる(サーバー不要)

BEST

前回の記事で両方の端末に Tailscale を入れてあるなら、これがいちばん簡単です。RustDesk の直接 IP アクセスを使えば、公開サーバーも自前サーバーも通らず、Tailscale の道の上で端末どうしが直接つながります。

RustDesk の設定の Security 画面。Enable direct IP access のチェックボックスが赤枠で示されている
Tailscale と組み合わせるときは、操作される側で「Enable direct IP access」をオンにします(出典:RustDesk Wiki「FAQ」、2026年10月1日取得。縮小・余白の追加のみ)
手順やること
01操作される側で、設定 → Security のロックを外し、Enable direct IP access をオン(待ち受けポートは標準で 21118)
02念のため同じ画面の Use IP whitelisting に 100.64.0.0/10(Tailscale のアドレスの範囲)を入れ、tailnet の外からは受け付けないようにする
03操作する側の ID 欄に、相手の Tailscale の IP アドレス(100.x.y.z)を入れて Connect
  • 名前ではなく IP で ── RustDesk は入力された文字が ID か名前かを区別できないため、直接 IP アクセスでは MagicDNS の端末名をそのまま使えません。100 で始まるアドレスを入れます
  • 暗号化は Tailscale が担う ── RustDesk の FAQ は、直接 IP 接続そのものは暗号化されないとしています。Tailscale の中を通れば WireGuard で暗号化されるので問題ありませんが、ルーターで 21118 番をインターネットに開けてはいけません
十三

方法B:自前サーバーを立てる(OSS 版)

Tailscale を入れられない相手がいる、仕事で使う、という場合は自前のサーバーです。必要な性能はごく低く、公式は「いちばん小さなクラウドサーバーで十分、Raspberry Pi でもよい」としています。国内のリージョンの VPSに置けば、中継になっても距離の分だけ速くなります。

手順やること
01Linux のサーバーを用意し、ファイアウォールで TCP 21115〜21117 と UDP 21116 を開ける(Web クライアントを使う場合だけ TCP 21118・21119 も)
02Docker を入れ、公式の compose ファイルで hbbs と hbbr を起動(下のコマンド)
03初回起動でできる公開鍵(データフォルダーの id_ed25519.pub)の中身を控える
04すべての端末で 設定 → Network のロックを外し、ID server にサーバーのアドレス、Key に公開鍵を入れて Apply(Relay server は空欄で自動)
# Docker を入れる
bash <(wget -qO- https://get.docker.com)

# 公式の compose ファイルを取得して起動(hbbs と hbbr の2つが動く)
wget rustdesk.com/oss.yml -O compose.yml
sudo docker compose up -d

# クライアントに入れる公開鍵を確認
cat ./data/id_ed25519.pub

公開鍵の置き場所は compose ファイルで指定したデータフォルダーです(公式の例では ./data)。

RustDesk の設定の Network 画面。ID server に hbbs.example.com、Key に公開鍵が入力されている
自前サーバーを使うときの設定。ID server に自分のサーバー、Key に公開鍵を入れるだけです(出典:RustDesk Docs「Installation」、2026年10月1日取得。縮小・余白の追加のみ)
  • 自宅に置く場合の注意 ── 自宅のルーターの内側にサーバーを置くと、家の中から自分のグローバル IP やドメインでつなげない(NAT ループバック)ことがあります。公式に対処の記事があります
  • Pro にすると ── Web コンソール、ユーザーとアドレス帳の管理、監査ログ、2段階認証、OIDC・LDAP、自社ロゴ入りのクライアント作成などが加わります。料金は年払いで、Individual(1ユーザー・20台)が月11.88ドル、Basic(10ユーザー・100台)が月23.88ドル相当です
十四

安全に使うために

rustdesk.com のトップページ。上部に詐欺への警告の帯、その下に rustdesk.com だけが公式ドメインだという注意
公式サイトの最上部には「知らない人に電話で RustDesk のインストールを頼まれたら、すぐ切って」という警告が出ています(出典:rustdesk.com、2026年10月1日撮影)
SAFETY

リモートデスクトップは、相手に自分のパソコンを丸ごと預ける道具です。RustDesk の公式サイトとリリースページには「知らない人から電話で RustDesk のインストールを頼まれたら、入れずにすぐ切って」という警告が大きく出ています。サポート詐欺に悪用されやすい種類のソフトだと覚えておきましょう。

  • 入手は rustdesk.com と GitHub だけ ── 公式は「rustdesk.com が唯一の公式ドメイン」としています
  • ID とパスワードを人に教えない ── 頼まれても、信頼できる相手以外には教えない。固定パスワードは長く、ほかと使い回さない
  • 2段階認証と許可リスト ── 設定の Security で、2段階認証や IP・ID の許可リストを使えます
  • 使わないときは止める ── 外からつなぐ予定のない PC では、サービスを止めておくのも手です
  • 更新を続ける ── 安定版(Latest)に追従し、古い版を使い続けない

結 — 一枚まとめ

  1. リモートデスクトップには「道」と「画面を送るアプリ」が要る。Tailscale は道、RustDesk はアプリ(自前の道付き)。
  2. RustDesk は必須ではない。Windows Pro なら RDP、Mac なら画面共有で足りる。Windows Home、OS をまたぐ、Android、家族の手伝いなら RustDesk が便利。
  3. インストールすれば公開サーバーですぐ使える。ただし操作する側はログインが必要(2026年4月〜)、公開サーバーはデモ・テスト用、Mac とスマホは権限の設定が必要。
  4. 多くの接続は直結し、中継(hbbr)は直結できないときだけ。遅い・会社やモバイル回線・仕事で使う、なら自前サーバー。
  5. 自分の端末どうしなら、Tailscale+直接 IP アクセスでサーバー不要。21118 番はインターネットに開けない。

参考

画面写真のうち「撮影」とあるものは、公式サイトと GitHub のリリースページを筆者が撮影したものです。そのほかは RustDesk 公式ドキュメントと公式 Wiki に掲載された画像を、出典を明記して引用しています(縮小・余白の追加、2枚の並置のみ)。公式ドキュメントの Mac の画面は旧い macOS のものです。バージョン・料金・公開サーバーの条件は2026年10月1日時点の情報で、変わることがあります。

開発ガイド No.3 — RustDesk 入門マニュアル / 2026.10

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