Travel Notes / 2026 ・ No.03

江ノ島・鎌倉 日帰りルート

空飛ぶモノレールで島へ渡り、海沿いを歩いて、江ノ電で大仏と古都へ

公開

江の島の高台から見た、本土へ延びる橋と弧を描く砂浜。奥に片瀬・藤沢の街と丘
江の島から本土を振り返ると、弁天橋と江の島大橋が片瀬の浜へ延びています。朝はこの橋を歩いて島へ渡ります写真:SuFlyer / Wikimedia Commons(CC0、トリミング・縮小)

東京を朝8時に出て、大船から懸垂式の湘南モノレールで江の島へ。
島をひと回りしたら、海沿いを歩いて鎌倉高校前の踏切へ。そこから江ノ電で長谷の大仏と長谷寺、
最後は鎌倉の小町通りと鶴岡八幡宮。乗り物と滞在時間まで、時刻つきでまとめました。

一

ルートの考え方

CORE

江の島から鎌倉へ、西から東へ一方向に進むルートです。行きは大船からモノレールで江の島へ下り、帰りは鎌倉からJRで東京へ。同じ道を戻らないので、乗り物そのものも楽しめます。

このルートを組むうえで考えたのは、次の三つです。

  • 江の島は朝のうちに ── 島は階段と坂の多い、歩いて回る場所です。人の少ない午前中に島の奥の岩屋まで歩き切り、昼食で一息つきます
  • 江の島から鎌倉高校前は歩く ── 電車なら江ノ島駅から2駅ですが、海沿いの国道の歩道を歩いても35分ほど。右手にずっと海を見ながら、踏切まで歩いて向かいます
  • 後半は江ノ電の沿線で調整 ── 江ノ電は日中ほぼ14分おき。長谷の大仏と長谷寺を軸に、疲れ具合と時間を見て、寄り道を足したり引いたりします
三浦半島の付け根の空中写真に、1日の動線と5つのスポットを描いた地図。大船から湘南モノレールで湘南江の島へ、江の島を歩いてから海沿いを鎌倉高校前へ、江ノ電で長谷と鎌倉へ、JR横須賀線で大船方面へ戻る
ルート全体の地図。国土地理院の空中写真に、乗り物ごとに色を分けて動線を描きました。番号は立ち寄る順、矢印は進む向きです(クリックで拡大)
江の島と対岸の空中写真。湘南江の島駅から橋を渡って島を一周する徒歩ルートと7つの立ち寄り先、帰りに海沿いを鎌倉高校前駅まで歩くルート
江の島の地図。白い点線が往路と島内、黄色い点線が帰り道と海沿いの道です。島の中は数字の順に歩きます

立ち寄るのは、地図の番号順に次の5か所です。

番号スポットひとことで
①大船(湘南モノレール)レールにぶら下がって走るモノレール
②江の島江島神社、展望灯台、岩屋、しらす丼
③鎌倉高校前海の見える駅と、アニメで知られる踏切
④長谷鎌倉大仏(高徳院)と長谷寺
⑤鎌倉小町通りと鶴岡八幡宮
二

一日のスケジュール

DAY TRIP

東京を 8:05 の東海道線で出て、9:07 に湘南江の島着。昼過ぎまで江の島を歩き、海沿いを鎌倉高校前へ。江ノ電で長谷、鎌倉と回って、鎌倉 18:13 発の横須賀線で東京 19:06 着です。

一日の時間配分(番号は地図のスポット)

1 2 3 4 5 8:00 10:00 12:00 14:00 16:00 18:00 移動 観光 昼食

2026年10月の土曜のダイヤで確かめた一例

時刻行程交通手段・所要メモ
08:05東京 → 大船(08:44)JR東海道線 39分品川・横浜からも同じ電車に乗れる
08:52① 大船 → 湘南江の島(09:07)湘南モノレール 15分・340円JRの改札を出て乗り換え。先頭車の前の窓の近くへ
09:07湘南江の島駅 → 青銅の鳥居徒歩 約20分弁天橋を渡って島へ
09:30② 参道・辺津宮・中津宮滞在 約40分奉安殿は8:30から
10:15② サムエル・コッキング苑・シーキャンドル滞在 約45分苑は無料、展望灯台は800円
11:10② 奥津宮滞在 約15分島の尾根道を西へ
11:30② 稚児ヶ淵・江の島岩屋滞在 約45分岩屋は500円
12:15岩屋 → 参道徒歩 約25〜30分島を登り返す。階段が多い
12:45② 昼食(しらす丼)滞在 約45分参道や橋のたもとの店で
13:30江の島 → 鎌倉高校前徒歩 約35分(2.5km)国道134号の海側の歩道
14:05③ 鎌倉高校前の踏切滞在 約20分撮影は隣の腰越ラッコ公園から
14:31鎌倉高校前 → 長谷(14:46)江ノ電 15分・220円ほぼ14分おき。海側(右側)の席へ
14:55④ 高徳院(鎌倉大仏)滞在 約40分長谷駅から徒歩約7分
15:45④ 長谷寺滞在 約35分受付は16:30まで
16:25長谷 → 鎌倉(16:29)江ノ電 4分・200円混んでいたら歩いても20〜25分
16:35⑤ 小町通り・鶴岡八幡宮滞在 約1時間25分八幡宮は駅から徒歩約10分
18:13鎌倉 → 東京(19:06)JR横須賀線 53分・1,040円乗り換えなし。次は 18:21 発(19:18 着)

朝の東海道線は 08:12 発(大船 08:53 着)でも、モノレールの 09:00 発に乗れば 09:15 に湘南江の島に着きます。モノレールは日中7〜8分おきに出ているので、乗り換えで急ぐ必要はありません。

三

きっぷと予算

TICKET

このルートは行きと帰りで駅が違い、江ノ電にも2回しか乗らないので、フリーパスより交通系ICカードで乗るのがいちばん簡単で安く済みます。JR・モノレール・江ノ電、どれもICカードで乗れます。

項目おとな1人メモ
東京 → 湘南江の島(JR+モノレール)1,250円うちモノレール340円。ICカードなら1,242円
江島神社 奉安殿200円境内の参拝は無料
江の島シーキャンドル800円サムエル・コッキング苑は無料
江の島岩屋500円
江ノ電 鎌倉高校前 → 長谷220円
高徳院(鎌倉大仏)300円胎内拝観は別に50円
長谷寺400円
江ノ電 長谷 → 鎌倉200円
鎌倉 → 東京(JR)1,040円横須賀線で乗り換えなし
昼食・食べ歩き2,500〜3,500円しらす丼は1,500〜2,500円ほど
合計の目安約8,000円おみやげは別

江の島の坂を屋外エスカレーターのエスカー(上り専用・全3区間500円)で上がるなら、シーキャンドル・エスカー・岩屋などがセットになった「江の島1day」(1,550円)のほうが安くなります。料金は2026年9月時点の公表額・検索結果です。

四

① 湘南モノレール

大船でJRを降りたら、改札を出てモノレールの乗り場へ。大船から湘南江の島まで6.6km、8駅を約15分で結ぶ湘南モノレールです。1970年に開業し、翌1971年に湘南江の島まで全線がつながりました。

木々の上、頭上のレールから車体がぶら下がるように走る、銀色に黄色い帯のモノレール
湘南モノレールの5000系。レールの下に車体がぶら下がる「懸垂式」です写真:MaedaAkihiko / Wikimedia Commons(CC0、トリミング・縮小)
WHY

湘南モノレールは、頭上のレールから車体がぶら下がって走る懸垂式です。足もとに線路がないので、窓の下はそのまま住宅街や森。上り下りやカーブが多く、トンネルもくぐり、「空飛ぶジェットコースター」と呼ばれることもあります。江の島への行き方はほかにもありますが、この乗り物に乗るために大船回りを選ぶ価値があります。

  • 席は先頭へ ── 運転席の後ろから前の窓越しに、レールが丘を越えていく様子が見えます。混んでいたら1本見送るのも手です
  • 車窓 ── 前半は住宅街の上を、後半は丘の森の中を縫うように、上り下りを繰り返しながら海へ向かいます
  • 終点 ── 湘南江の島駅は駅ビルの5階。同じ階に「ルーフテラス」という展望スペースがあり、片瀬の町並みを見下ろせます
丘の緑と寺の屋根を横に見ながら、終点の駅に近づくモノレールの車体
終点の湘南江の島駅へ。緑の丘のあいだを縫うように走り、最後は駅ビルの5階のホームに滑り込みます写真:Syced / Wikimedia Commons(CC0、トリミング・縮小)
五

② 江の島 ── 参道と江島神社

湘南江の島駅から、片瀬の町を抜けて海へ。江の島弁天橋を渡り切ると、緑青色の青銅の鳥居が迎えてくれます。その先は土産物屋や食事処の並ぶ坂の参道です。

緑青色の鳥居をくぐった先に、土産物屋や飲食店が並ぶ坂の参道。人が行き交っている
青銅の鳥居と、その先の参道(弁財天仲見世通り)。ここから江島神社まで、店の並ぶ坂を上っていきます写真:Guilhem Vellut / Wikimedia Commons(CC BY 2.0、トリミング・縮小)
WHY

江の島は島全体が江島神社の境内のような場所です。辺津宮・中津宮・奥津宮の三つのお宮があり、坂と階段で島の奥へ向かいながら順に参ります。弁財天は日本三大弁財天のひとつに数えられ、芸能や財運の神様として信仰されてきました。

  • 辺津宮(へつみや) ── 参道を上がって最初のお宮。境内の奉安殿には、八本の腕を持つ八臂弁財天(重要文化財)と、琵琶を抱いた妙音弁財天がまつられています(8:30〜16:30、200円)
  • 中津宮(なかつみや) ── 朱塗りの華やかな社殿。辺津宮からさらに階段を上がった先にあります
  • エスカー ── 階段がつらい人は、屋外エスカレーターの「エスカー」で島の上まで上がれます(上り専用)
朱と金の装飾のある唐破風の社殿。軒には提灯、手前に琵琶の形の絵馬掛け
辺津宮(へつみや)。島の入口にいちばん近いお宮で、隣の奉安殿に弁財天がまつられています写真:Daderot / Wikimedia Commons(CC0、トリミング・縮小)
六

② 江の島 ── シーキャンドルから岩屋へ

中津宮を過ぎると、島のてっぺんのサムエル・コッキング苑です。明治時代に英国人の貿易商サムエル・コッキングが造った庭園の跡で、今は無料で入れる植物園。その真ん中に、展望灯台の江の島シーキャンドルが立っています。

緑の丘の上に立つ、らせん状の骨組みに囲まれた白い展望灯台
江の島シーキャンドル(展望灯台)。サムエル・コッキング苑の中に立ち、展望フロアからは360度の眺めです写真:Maksym Grinenko / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0、トリミング・縮小)
WHY

シーキャンドルの展望フロアからは、相模湾をぐるりと360度。片瀬の浜から鎌倉・三浦半島、反対側には箱根の山々と、晴れていれば富士山や伊豆大島まで見えます。ここから先は島の裏側へ下っていく道になるので、全体を眺めて方角をつかんでおきましょう。

高い場所から見下ろした江の島の西側。木々と屋根の向こうに、青い相模湾が広がる
シーキャンドルからの眺め。島の緑と屋根の先に相模湾。空気が澄んだ日は富士山や伊豆大島も見えます写真:SuFlyer / Wikimedia Commons(CC0、トリミング・縮小)
  • 奥津宮(おくつみや) ── 尾根道の食事処や土産物屋のあいだを抜け、階段を下った先にあります。拝殿の天井の「八方睨みの亀」は、どこから見ても目が合うといわれます
  • 稚児ヶ淵(ちごがふち) ── 島の裏側の、海に張り出した岩棚。夕日と富士山の名所で、潮が引いていれば下りて海の近くまで歩けます。波の高い日は近づかないように
  • 江の島岩屋 ── 波の浸食でできた洞窟で、奥行き152mの第一岩屋と、56mの第二岩屋があります。弘法大師や日蓮が修行したと伝わり、源頼朝も祈願に訪れた、江の島信仰の始まりの場所です(500円)
海に張り出した平らな岩棚の上を人が歩いている。手前に岩屋へ続く橋の手すり
稚児ヶ淵。島の裏側の岩棚で、潮が引いていれば下りて海の近くまで歩けます。ここから岩屋へ橋を渡ります写真:Daderot / Wikimedia Commons(CC0、トリミング・縮小)
暗い洞窟の中に、明かりを灯した行灯が点々と並ぶ木の通路
江の島岩屋。波が削った洞窟の奥へ、明かりに照らされた通路が続きます写真:Guilhem Vellut / Wikimedia Commons(CC BY 2.0、トリミング・縮小)

岩屋から参道へは、来た道を登り返して25〜30分。お昼は参道か、橋のたもとの店でしらす丼を。相模湾はしらす漁が盛んで、とれたての生しらすが食べられるのはこのあたりならではです。

黒い盆の上に、しらすを山盛りにした丼と味噌汁、小鉢
昼食はしらす丼。生しらすと釜揚げしらすを半分ずつ盛った「二色丼」を出す店も多くあります写真:Miyuki Meinaka / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0、トリミング・縮小)

生しらすは、漁があった日だけのメニューです。海が荒れて漁に出られない日や、禁漁期(1月1日〜3月10日)は、釜揚げしらすになります。

七

海沿いを歩いて ③ 鎌倉高校前へ

昼食のあとは、弁天橋を戻って海沿いを東へ。国道134号の海側の歩道を、腰越漁港の前を通って2.5km、35分ほど歩くと、鎌倉高校前駅に着きます。電車で来るより、七里ヶ浜へ続く海岸線を眺めながら歩いて近づくほうが、この駅の良さがわかります。

線路の脇の、木造の小さな駅舎と改札の階段。背後に石垣
鎌倉高校前駅。小さな無人駅で、ホームの目の前がすぐ海です写真:LERK / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0、トリミング・縮小)
WHY

鎌倉高校前は、ホームのすぐ目の前が海という江ノ電らしい駅です。そして駅の隣の鎌倉高校前1号踏切は、アニメ『SLAM DUNK』のオープニングに登場する踏切として知られ、国内外から多くの人が写真を撮りに訪れます。坂の上から、踏切と、その先の海を見下ろす――あの構図です。

坂の上から見下ろした踏切。道の先に国道と、水平線まで広がる青い海
駅の山側の坂の上から見た、鎌倉高校前1号踏切と海。アニメの場面で知られるのは、この坂から海を見下ろす構図です写真:Quercus acuta / Wikimedia Commons(CC0、トリミング・縮小)

「アニメの画面」もここに並べたいところですが、作品の場面は権利者の著作物なので、この記事では載せていません。かわりに、同じ坂の上から踏切と海を見下ろした現地の写真を置きました。見比べるなら、ぜひ作品の映像で。

人気の場所だけに、鎌倉市は訪れる人にいくつかのお願いをしています。気持ちよく写真を撮るために、次のことを守りましょう。

  • 撮影は腰越ラッコ公園から ── 市は、踏切のすぐそばの公園を撮影場所として案内しています
  • 車道や踏切の中で立ち止まらない ── 坂の道路は車も通ります。歩道をふさいで立ち止まるのも避けて
  • 私有地に入らない ── 周りは住宅や店です。敷地や駐車場に入って撮影しないように
踏切の前に日傘の人たちが集まり、その向こうを緑とクリーム色の江ノ電が通過する。手前で誘導員が案内している
週末の踏切。江ノ電が来るたびに人が集まるので、誘導員が立つ日もあります。立ち止まるのは歩道の外で写真:Dick Thomas Johnson / Wikimedia Commons(CC BY 2.0、トリミング・縮小)

週末や連休は人が多く、2025年10月〜2026年3月には誘導の警備員も配置されました。2026年2月からは、市がAIカメラで踏切周辺の人の流れを調べるなど、混雑対策が続いています。

八

江ノ電で ④ 長谷へ

鎌倉高校前から鎌倉行きの江ノ電に乗って15分、長谷で降ります。進行方向の右側の席に座ると、七里ヶ浜、稲村ヶ崎と、しばらく海が続きます。極楽寺のトンネルを抜ければ、もう長谷です。

青とクリーム色の小さな電車。背後の海の向こうに、雪をかぶった富士山
江ノ電と富士山。空気の澄んだ季節は、七里ヶ浜のあたりで海越しに富士山が見えます写真:Kirin7739 / Wikimedia Commons(CC BY 4.0、トリミング・縮小)
WHY

長谷は、鎌倉大仏(高徳院)と長谷寺が歩いて5分の距離にある、江ノ電沿線でいちばんの見どころです。駅から大仏まで徒歩約7分。先に奥の大仏まで行き、戻りながら長谷寺に寄ると無駄がありません。

高徳院(鎌倉大仏)

青空の下、石畳の参道の先に座る大きな青銅の仏像。手前を参拝者が歩いている
高徳院の大仏。屋根のない境内に、高さ約11mの阿弥陀如来が座っています写真:Gilles Desjardins / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0、トリミング・縮小)
  • 国宝の大仏 ── 銅造の阿弥陀如来坐像で、1252年に造り始められたと伝わります。かつては大仏殿の中にありましたが、災害で建物が失われ、15世紀の終わりごろから今のように屋根のない「露坐」の大仏になりました
  • 胎内拝観 ── 大仏の中に入って、内側から像の造りを見られます(8:00〜16:30、50円)
  • 時間と注意 ── 10月〜3月は8:00〜17:00(入場は閉門の15分前まで)、拝観料300円。境内は飲食禁止です
正面から見た青銅の大仏。台座の前に香炉と、傘をさした参拝者
正面から。雨の日でも、濡れて色の濃くなった大仏はまた違って見えます写真:Dandy1022 / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0、トリミング・縮小)

長谷寺

大きな瓦屋根の木造のお堂と、手前の石灯籠と手水舎
長谷寺の観音堂。山の中腹にあり、高さ9mを超える十一面観音像がまつられています写真:663highland / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0、トリミング・縮小)
  • 観音堂 ── 高さ9mを超える木造の十一面観音像(長谷観音)がまつられています
  • 見晴台 ── 山の中腹から、由比ヶ浜と鎌倉の海を見下ろせます。この日いちばんの「鎌倉の海」の眺めです
  • 時間 ── 拝観受付は8:00〜16:30(4〜6月は17:00まで)、400円。長谷駅から徒歩5分です
高台から見下ろした家並みと、その先の海岸線と入り江
長谷寺の見晴台から。由比ヶ浜と、その先の材木座・逗子の海岸まで見渡せます写真:Andrea Schaffer / Wikimedia Commons(CC BY 2.0、トリミング・縮小)
九

⑤ 鎌倉 ── 小町通りと鶴岡八幡宮

長谷から江ノ電で4分、終点の鎌倉へ。JRの東口に出ると、赤い鳥居のかかった小町通りの入口がすぐそこです。商店街を抜けて北へ歩けば、鶴岡八幡宮に着きます。

赤い鳥居の下に、人でいっぱいの商店街の入口
鎌倉駅東口の小町通り。赤い鳥居をくぐると、鶴岡八幡宮の近くまで約360mの商店街が続きます写真:Urashimataro / Wikimedia Commons(Public domain、トリミング・縮小)
WHY

鶴岡八幡宮は、源頼朝が鎌倉幕府を開くにあたって今の場所にまつった、鎌倉の町の中心です。駅から八幡宮へまっすぐ延びる若宮大路も、八幡宮の参道として造られました。一日の最後に、鎌倉という町の成り立ちを感じられる場所です。

  • 小町通り ── 約360mの商店街に、甘味処やせんべい、雑貨の店が並びます。夕方は閉店が早い店もあるので、気になる店は先に
  • 鶴岡八幡宮 ── 開門は6:00〜20:00(通年)なので、夕方でもお参りできます。大石段を上がった本宮からは、若宮大路が海へまっすぐ延びるのが見えます
  • 帰り道 ── 八幡宮から若宮大路の参道「段葛」を歩けば、鎌倉駅まで約10分。18時に八幡宮を出れば、18:13 の横須賀線に間に合います
緑の山を背に、石段の上に立つ朱色の楼門。石段の下に大勢の参拝者
鶴岡八幡宮。大石段を上がった先が本宮です写真:sailko / Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0、トリミング・縮小)
十

状況に応じて組み替える

このルートは、後半の江ノ電区間で自由に組み替えられるのが良いところです。その日の天気と足の具合、混み具合を見て調整しましょう。

こんなときこうする
江の島で時間が押した岩屋を省いて奥津宮で折り返すと、約40分短くなります。展望灯台に上らず、苑の散策だけにしても
坂と階段がつらい上りはエスカーで。セット券「江の島1day」(1,550円)なら、灯台・岩屋とまとめてお得です
時間に余裕がある江ノ電の途中下車を。稲村ヶ崎(海と富士山、夕日)、極楽寺(小さな駅舎と古刹)、長谷から歩いて由比ヶ浜も
江ノ電に何度も乗る乗り降り自由の1日乗車券「のりおりくん」(800円)。この記事の行程(2回・420円)なら不要です
江ノ電が満員週末の午後は鎌倉行きが混みます。長谷から鎌倉駅までは、歩いても20〜25分です
雨の日岩屋は荒天時に閉まり、稚児ヶ淵も危険です。江の島は神社と苑までにして、長谷寺と八幡宮に時間を回します
湘南キャンドルの時期10月10日〜11月3日は、夕方のサムエル・コッキング苑がキャンドルで彩られます。鎌倉を先に回って、夕方に江の島に着く逆回りも
十一

出かける前に

  • 歩きやすい靴で ── 江の島は島の上り下りだけで階段がかなりあり、岩屋の前後は足もとが濡れていることも。この日は全部で10km前後歩きます
  • 朝早いほど楽 ── 江の島も江ノ電も、午後になるほど混みます。朝8時台に東京を出るのは、そのためです
  • 食べ歩きのマナー ── 鎌倉市は、混み合った場所での食べ歩きを控えるよう条例でお願いしています。小町通りでは店先で食べてから歩きましょう。高徳院の境内は飲食禁止です
  • 繁忙期の江ノ電 ── 大型連休などは、江ノ電鎌倉駅で沿線住民の優先入場が行われることがあります(2026年のゴールデンウィークにも実施)。観光客は駅の外で並ぶことになるので、時間に余裕を
  • 時刻は必ず確認 ── この記事の時刻は2026年10月の土曜のダイヤで調べた一例です。平日・休日で変わるので、前日に乗換案内で確かめてください

結 — 一枚まとめ

  1. 東京 8:05 の東海道線で大船へ。湘南モノレールで 9:07 に江の島の入口へ。帰りは鎌倉 18:13 発、東京 19:06 着。
  2. 江の島は午前中に島の奥まで。参道、江島神社の三つのお宮、シーキャンドル、稚児ヶ淵と岩屋。お昼はしらす丼。
  3. 午後は海沿いを35分歩いて鎌倉高校前へ。踏切の撮影は腰越ラッコ公園から、車道や私有地に入らずに。
  4. 江ノ電で長谷へ、鎌倉大仏と長谷寺。最後は鎌倉の小町通りと鶴岡八幡宮。
  5. 予算はひとり約8,000円。きっぷは交通系ICカードで十分。後半は天気と混み具合で組み替えを。

参考

写真は Wikimedia Commons で公開されている、再利用が認められた写真を使っています。作者とライセンスは各写真の下に記しました。地図の空中写真は国土地理院、道と線路の形状は OpenStreetMap のデータをもとに作成しています(沖合の海は、撮影時期の違う写真の継ぎ目をならすために色を整えています)。時刻は NAVITIME の乗換案内で2026年10月の土曜のダイヤを調べたもの、料金・時間は2026年9月時点のもので、変わることがあります。

旅ノート No.3 — 江ノ島・鎌倉 日帰りルート / 2026.09

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