Travel Notes / 2026 ・ No.04

東京ひとめぐり 日帰りルート

池袋から地下鉄で、皇居・上野・浅草へ。江戸と明治と下町を一日で

公開

赤れんがの3階建ての駅舎。左右にドーム屋根を載せ、背後に高層ビルが立つ。手前は芝生と広い駅前広場
東京駅丸の内駅舎。1914年に建てられ、2012年に創建時の3階建て・南北のドーム屋根の姿に復原されました写真:Alexandr3126 / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0、トリミング・縮小)

池袋を朝8時半に出て、丸ノ内線で東京駅へ。赤れんがの駅舎から二重橋、江戸城の跡の皇居東御苑を歩き、
千代田線で上野へ移って、不忍池・アメ横・東照宮・東京国立博物館。夕方は銀座線で浅草へ、
雷門と浅草寺、展望テラスと隅田川の夜景を見て池袋へ戻ります。乗り物と滞在時間まで、時刻つきでまとめました。

一

ルートの考え方

CORE

池袋から南の東京駅へ下り、北へ上がって上野、東へ浅草、最後に山手線で池袋へ。地図で見ると、都心を時計回りにぐるりと一周する形です。同じ線路を戻らないので、移動の時間もむだになりません。

このルートを組むうえで考えたのは、次の三つです。

  • 皇居は朝いちばんに ── 皇居東御苑は9時に開き、夕方は16時で入園が締め切られます。木陰の少ない広い庭なので、涼しく人の少ない午前中に歩いておきます
  • 地下鉄は「ひと駅ぶん」だけ使う ── 大手町から湯島、上野から浅草と、電車に乗るのはどちらも5分ほど。あとは歩いて、街のつながりを体で感じます
  • 浅草は夕方から夜へ ── 浅草寺の本堂は17時まで。夕方に着いて本堂にお参りし、日が暮れたら展望テラスと隅田川で夜の浅草を見てから帰ります
東京都心の空中写真に、1日の動線と5つのスポットを描いた地図。池袋から丸ノ内線で東京駅へ、皇居を歩いて大手町から千代田線で湯島へ、上野を歩いて銀座線で浅草へ、浅草から銀座線とJR山手線で池袋へ戻る
ルート全体の地図。国土地理院の空中写真に、路線ごとに色を分けて動線を描きました。番号は立ち寄る順、矢印は進む向きです(クリックで拡大)
皇居の東側の空中写真。東京駅から行幸通りを抜けて二重橋へ、内堀沿いに大手門へ歩くルートと、皇居東御苑の中をひと回りするルート、7つの立ち寄り先
皇居の地図。白い点線が東京駅から大手門まで、黄色い点線が東御苑の中の道です。数字の順に歩きます

立ち寄るのは、地図の番号順に次の5か所です。

番号スポットひとことで
①東京駅赤れんがの丸の内駅舎と、皇居へ延びる行幸通り
②皇居二重橋と、江戸城の本丸の跡・皇居東御苑
③上野不忍池、アメ横で昼食、西郷像と上野東照宮
④東京国立博物館上野公園の奥、日本でいちばん古い博物館
⑤浅草雷門・仲見世・浅草寺と、隅田川の夜景
二

一日のスケジュール

DAY TRIP

池袋を 8:30 の丸ノ内線で出て、8:47 に東京着。午前は皇居、昼から上野、夕方から浅草と回って、浅草 19:05 発の銀座線と山手線で池袋 19:34 着です。

一日の時間配分(番号は地図のスポット)

1 2 3 3 4 5 8:00 10:00 12:00 14:00 16:00 18:00 20:00 移動 観光 食事

2026年10月の土曜のダイヤで確かめた一例

時刻行程交通手段・所要メモ
08:30池袋 → 東京(08:47)丸ノ内線 17分・210円池袋始発なので座って行ける
08:50① 丸の内駅舎・行幸通り滞在 約30分丸の内中央口を出て駅前広場へ
09:20行幸通り → 皇居外苑徒歩 約15分内堀通りを渡って広場へ
09:35② 皇居外苑・二重橋滞在 約25分皇居前広場から正門の石橋と鉄橋を
10:00二重橋 → 大手門徒歩 約20分内堀沿いに北へ。途中に桔梗門
10:20② 皇居東御苑滞在 約1時間20分大手門 → 百人番所 → 二の丸庭園 → 本丸・天守台 → 大手門。入園無料
11:40大手門 → 大手町駅徒歩 約5分千代田線のホームへ
11:54大手町 → 湯島(11:58)千代田線 4分・180円前後に 11:49 発、11:59 発も
12:05③ 不忍池・弁天堂滞在 約30分湯島駅から徒歩約5分
12:35③ アメ横で昼食約55分海鮮丼、串焼き、食べ歩き
13:30③ 西郷隆盛像・上野東照宮滞在 約50分金色殿の拝観は700円
14:20④ 東京国立博物館滞在 約1時間10分総合文化展 1,000円
15:30東京国立博物館 → 上野駅徒歩 約15分上野公園の中を南へ
15:45上野 → 浅草(15:50)銀座線 5分・180円日中は3分おきほど
15:55⑤ 雷門・仲見世・浅草寺滞在 約1時間本堂は17:00に閉まる
17:00⑤ 浅草文化観光センター 展望テラス滞在 約30分8階・無料。日の入りは17:15ごろ
17:30⑤ 吾妻橋・隅田川滞在 約30分スカイツリーの夜景
18:00浅草で夕食約1時間天ぷら、すき焼き、もんじゃなど
19:05浅草 → 上野 → 池袋(19:34)銀座線+JR山手線 29分・390円上野で乗り換え(19:18 発)。1本前は 18:50 発(19:18 着)

東京駅から湯島・浅草まで、行程の大半は歩きです。この日は全部で12km前後歩くので、疲れたら東御苑の天守台を省くなど、早めに調整しましょう(十一)。

三

きっぷと予算

TICKET

電車に乗るのは4回で、運賃は合わせて960円。東京メトロの24時間券(700円)を使っても、メトロ区間の運賃750円との差は50円です。乗り放題を活かして寄り道を増やすのでなければ、交通系ICカードで乗るのがいちばん簡単です。

項目おとな1人メモ
池袋 → 東京(丸ノ内線)210円ICカードなら209円
大手町 → 湯島(千代田線)180円ICカードなら178円
上野 → 浅草(銀座線)180円ICカードなら178円
浅草 → 池袋(銀座線+JR)390円メトロ180円+JR210円。ICカードなら387円
皇居外苑・皇居東御苑無料東御苑は予約不要
上野東照宮 金色殿700円境内は無料。外から見るだけでも
東京国立博物館 総合文化展1,000円特別展は別料金
浅草寺・展望テラス無料
昼食・夕食・食べ歩き4,000〜6,000円昼1,000〜2,000円、夜2,000〜3,000円ほど
合計の目安約7,000〜9,000円おみやげは別

24時間券は、最初に改札を通ってから24時間有効です。寄り道で東京メトロにもう1〜2回乗りそうなら、朝の池袋で買っておくと得になります(帰りの JR 区間は別に払います)。料金は2026年10月時点の公表額・検索結果です。

四

① 東京駅 ── 丸の内駅舎と行幸通り

朝の池袋から、赤い丸ノ内線に乗って東京駅へ。池袋は丸ノ内線の始発駅なので、座って17分です。茗荷谷から後楽園のあたりと、御茶ノ水で神田川を渡るところでは、地上に出て外の景色が見えます。

高架の線路を走る、赤い車体に白い帯の地下鉄車両。行き先表示は「池袋」
丸ノ内線の2000系。池袋から東京駅まで乗り換えなしの17分です写真:江戸村のとくぞう / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0、トリミング・縮小)

東京駅に着いたら、丸の内中央口から外へ。振り返ると、横に長い赤れんがの駅舎が目の前に広がります。

WHY

丸の内駅舎は、辰野金吾の設計で1914年に完成しました。戦災で3階とドーム屋根を失い、長く2階建てでしたが、2012年に創建時の姿に復原。国の重要文化財です。駅前広場から皇居へまっすぐ延びる行幸通りの中ほどに立つと、駅舎の全体を正面から見渡せます。

  • 南北のドーム ── 駅舎の両端の丸屋根の下は、改札の外のコンコースから見上げられる吹き抜け。天井のレリーフも復原されています
  • 行幸通り ── 皇居と駅を結ぶ、幅の広い並木道。イチョウ並木は11月下旬ごろに黄色く色づきます
  • 高い所から ── 駅前の KITTE や丸ビルの屋上・高層階からは、駅舎を見下ろせます(開く時間は施設ごとに確認を)
左右に黄葉したイチョウの並木が続く、広くまっすぐな通り。両側に高層ビル、突き当たりに赤れんがの駅舎
行幸通りのイチョウ並木。東京駅から皇居へまっすぐ延びる通りで、黄葉は11月下旬ごろが見ごろです写真:Yoshikazu TAKADA / Wikimedia Commons(CC BY 2.0、トリミング・縮小)
五

② 皇居 ── 二重橋から大手門へ

行幸通りを皇居まで歩き、内堀を渡ると、松の木の点在する皇居外苑(皇居前広場)です。広場を斜めに横切った先、お堀の向こうに見えるのが二重橋です。

木々の茂る石垣の土手と堀。奥に石垣を渡る鉄の橋と、その上に白壁の櫓
皇居正門の奥の「正門鉄橋」。皇居前広場から見ると、手前の石橋と重なって見えます写真:Zairon / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0、トリミング・縮小)
WHY

皇居の正門へは、堀を二度渡ります。手前のアーチの正門石橋と、奥の正門鉄橋です。一般に「二重橋」と呼ばれるのは奥の鉄橋のほうで、江戸時代の木の橋が二段に橋桁を組んでいたことが名前の由来とされます。石垣の上には、江戸城の遺構の伏見櫓が見えます。

二重橋を見たら、内堀に沿って北へ。途中の桔梗門は、宮殿のまわりを案内付きで歩く「皇居一般参観」の集合場所です(十一)。さらに歩くと、東御苑の入口の大手門に着きます。

六

② 皇居東御苑 ── 江戸城の跡を歩く

皇居東御苑は、江戸城の本丸・二の丸・三の丸の一部を庭園として公開しているところです。入園は無料・予約不要。大手門で入園票を受け取り、帰りに門で返します。

白壁と瓦屋根の重厚な門。門へ続く橋の上を人が歩いている
大手門。江戸城の正門だった門で、今は皇居東御苑のいちばんの入口です写真:Guilhem Vellut / Wikimedia Commons(CC BY 2.0、トリミング・縮小)
WHY

東京のど真ん中で、江戸城の門・番所・石垣がそのまま残る場所を、自由に歩けます。高層ビルの見える芝生の本丸に立つと、ここが260年あまり将軍の城だったことが実感できます。

歩く順は、地図の黄色い線のとおりです。

  • 大手門 ── 江戸城の正門。大名たちはここから登城しました
  • 百人番所 ── 本丸へ向かう道を守った、長さ50m以上の番所。鉄砲百人組が昼夜交代で詰めていました
  • 二の丸庭園 ── 池を巡る回遊式の庭。季節の花が多く、10月下旬からは紅葉も
  • 本丸と天守台 ── 汐見坂を上ると、広い芝生の本丸跡。いちばん奥の天守台は、1657年の明暦の大火で天守が焼けたあと、再建されないまま残った土台です
砂利の広場に面した、横に長い木造の瓦屋根の建物。背後に高層ビル
百人番所。鉄砲百人組が昼夜交代で詰め、本丸へ向かう人を見張った番所です写真:Guilhem Vellut / Wikimedia Commons(CC BY 2.0、トリミング・縮小)
木々に囲まれた池に、緑の島と岸の木が映っている。手前に水辺の草
二の丸庭園。池のまわりを歩いて巡る回遊式の庭で、秋は紅葉も楽しめます写真:Guilhem Vellut / Wikimedia Commons(CC BY 2.0、トリミング・縮小)
大きな切り石を積み上げた、角の鋭い石垣。上に緑の木々と青空
江戸城の石垣。本丸のいちばん奥には、明暦の大火のあと再建されなかった天守の土台、天守台が残っています写真:Adam Jones / Wikimedia Commons(CC BY-SA 2.0、トリミング・縮小)
項目内容
開園時間9:00〜(10月は16:30まで、入園は16:00まで)。閉園時刻は季節で変わります
休園日月曜・金曜(祝日は開園。月曜が祝日の週は翌火曜が休み)、12月28日〜1月3日
入口大手門(大手町駅から徒歩約5分)、平川門、北桔橋門(竹橋駅から徒歩約5分)

大手門を入ってすぐの皇居三の丸尚蔵館(皇室ゆかりの美術品の博物館)は、2026年11月3日のグランドオープンに向けて休館中です。11月以降に歩くなら、ルートに加えてみてください。

七

③ 上野 ── 不忍池とアメ横

大手門から大手町駅へ戻り、千代田線で4分の湯島へ。駅を出て北へ歩けば、すぐに不忍池のほとりです。上野駅ではなく湯島で降りるのは、池の西側から上野公園に入ると、池・アメ横・公園の順にむだなく歩けるからです。

一面のハスの葉の向こうに木々、右手に八角形の屋根のお堂、背後に高層マンション
不忍池。ハスの葉の向こう、池の中の島に弁天堂が見えます写真:Fred Cherrygarden / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0、トリミング・縮小)
  • 不忍池と弁天堂 ── 池の中の島にまつられた弁財天。池はハスで知られ、夏には一面の花、秋は葉が色を変えていきます
  • 池から駅前へ ── 池の南東の角から上野駅の方へ出ると、高架沿いの商店街が始まります
「アメ横」と書かれたアーチ看板の下、店の並ぶ通りの入口に大勢の人が行き交う
アメ横の入口。上野駅から御徒町駅まで、高架沿いに約500mの商店街が続きます写真:AugustGresh / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0、トリミング・縮小)
WHY

アメ横は、上野駅から御徒町駅までの高架沿い約500mに、400を超える店がひしめく商店街です。戦後の闇市から始まり、飴を売る店が多かったことと、アメリカ製品を扱う店が多かったことが、名前の由来といわれます。お昼はここで、海鮮丼や串焼き、各国の屋台料理を。

八

③④ 上野公園 ── 東照宮と東京国立博物館

アメ横を上野駅の方へ戻り、階段を上がると上野公園です。入口の高台に立つのが、犬を連れた西郷隆盛像。そこから公園の中を北へ進み、五重塔の見える参道を上野東照宮へ向かいます。

石畳の参道の先、柵の向こうに金色の装飾の唐門と社殿。参道に人が一人立っている
上野東照宮。徳川家康をまつる神社で、金箔で飾られた社殿は「金色殿」と呼ばれます写真:Guilhem Vellut / Wikimedia Commons(CC BY 2.0、トリミング・縮小)
  • 上野東照宮 ── 1627年に創建された、徳川家康をまつる神社。金箔で飾られた社殿(金色殿)は国の重要文化財です。境内は9:00〜16:30(10〜2月)、金色殿の拝観は700円
  • ぼたん苑 ── 境内の牡丹の庭は、冬と春の開苑期だけ。秋は閉じています

東照宮から噴水広場を抜けて、公園のいちばん奥へ。正面に、瓦屋根を載せた東京国立博物館の本館が現れます。

瓦屋根を載せた横長の石造りの建物と、手前の池に映る姿。左に冬枯れの大木
東京国立博物館の本館。瓦屋根を載せた「帝冠様式」の建物で、日本美術の名品が並びます写真:Wiiii / Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0、トリミング・縮小)
WHY

東京国立博物館は、1872年に始まった日本でいちばん古い博物館です。本館の「日本美術の流れ」の展示を歩くと、縄文から江戸まで、国宝や重要文化財を含む名品を時代順にたどれます。1時間あれば、本館2階をひと回りできます。

項目内容
開館時間9:30〜17:00。金曜・土曜(と、月曜が祝日の前の日曜)は20:00まで。入館は閉館の30分前まで
休館日月曜(祝日の場合は開館し翌平日が休み)、12月26日〜31日
料金総合文化展 一般1,000円(特別展は別料金)

西洋の美術が好きなら、公園の入口近くの国立西洋美術館(常設展500円)に替えるのも手です。本館はル・コルビュジエの設計で、世界遺産の一部になっています。

九

⑤ 浅草 ── 雷門・仲見世・浅草寺

博物館を出たら、公園を抜けて上野駅へ。銀座線に乗れば、浅草まで5分です。

黄色い車体に、昔の地下鉄を思わせる丸いライトの電車
銀座線の1000系。日本で最初の地下鉄の車両をイメージした、レモンイエローの電車です写真:PekePON / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0、トリミング・縮小)
WHY

上野〜浅草は、1927年に開業した日本で最初の地下鉄の区間です。いまの銀座線の車両も、当時の電車をイメージした黄色の車体。ほんの5分ですが、この日の締めくくりに乗るのにふさわしい路線です。

浅草駅の1番出口を出れば、すぐ先が雷門です。

交差点の向こうに、大きな赤い提灯を下げた朱塗りの門。門の前に人が集まっている
雷門。大提灯の左右に風神・雷神の像が立ち、浅草寺の総門として参拝者を迎えます写真:Nesnad / Wikimedia Commons(CC0、トリミング・縮小)
  • 雷門 ── 浅草寺の総門。大提灯の右に風神、左に雷神が立ちます。門の正面は混むので、写真は少し離れて交差点の側から
  • 仲見世 ── 雷門から宝蔵門まで約250m。江戸時代の1685年ごろに始まったとされる、日本でも古い商店街です。人形焼や揚げまんじゅうを買ったら、店先で食べてから歩きましょう
  • 浅草寺 ── 628年の創建と伝わる、都内でいちばん古いお寺。本堂は10〜3月が6:30〜17:00なので、17時までにお参りを
頭上に日の丸の小旗や飾りが下がる通りを、大勢の人が歩いている。両側に土産物屋
仲見世。雷門から宝蔵門まで約250m、両側に人形焼や揚げまんじゅう、和雑貨の店が並びます写真:Andrea Schaffer / Wikimedia Commons(CC BY 2.0、トリミング・縮小)
大きな瓦屋根の朱塗りの本堂。手前の大きな香炉から煙が立ち、まわりに参拝者
浅草寺の本堂。手前の常香炉の煙を体に当てると、身体の悪いところが良くなると言われます写真:Christophe95 / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0、トリミング・縮小)
十

⑤ 浅草の夕暮れ ── 展望テラスと隅田川

本堂が閉まる17時ごろ、雷門の向かいの浅草文化観光センターへ。エレベーターで8階に上がると、無料の展望テラスがあります。

高い場所から見下ろした仲見世の通りと、その先の大きな門。交差点を大勢の人が渡っている
浅草文化観光センター8階の展望テラスから。まっすぐ延びる仲見世と、その先に宝蔵門が見えます写真:DXR / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0、トリミング・縮小)
WHY

テラスからは、仲見世から宝蔵門・本堂までがまっすぐ一直線に見下ろせ、反対側には東京スカイツリーが立ちます。10月上旬の日の入りは17時15分ごろ。暮れていく空の下で、浅草の町に明かりが灯っていきます。建物は隈研吾の設計で、テラスは22:00まで開いています。

夜空の下、明かりに照らされた朱塗りの本堂と、その前に集まる人たち
夜の本堂。本堂が閉まったあとも、照らされた建物を外から眺められます写真:Supanut Arunoprayote / Wikimedia Commons(CC BY 4.0、トリミング・縮小)

暗くなったら、雷門通りを東へ歩いて吾妻橋へ。赤い橋の上から、隅田川の向こうに光る東京スカイツリーと、金色のオブジェを載せたビルが見えます。川を行く屋形船の明かりも、夜の浅草ならではの景色です。

夜の川に浮かぶ屋形船。対岸に青く光るタワーと、金色のオブジェを載せた黒いビル、右に赤くライトアップされた橋
吾妻橋のたもとから見た夜の隅田川。東京スカイツリーと、金色のオブジェのビルが並びます写真:Stephen Kelly / Wikimedia Commons(CC BY 2.0、トリミング・縮小)

夕食は浅草で。老舗の天ぷらやすき焼き、もんじゃ焼き、ホッピー通りの居酒屋と、選択肢には困りません。帰りは浅草から銀座線で上野へ、JR山手線に乗り換えて池袋まで約30分です。

十一

状況に応じて組み替える

行く曜日や天気、足の具合によって、組み替えましょう。いちばん大事なのは曜日です。東御苑は月曜・金曜、東京国立博物館は月曜が休みなので、このルートは火〜木曜か土日に向いています。

こんなときこうする
皇居の中まで入りたい宮内庁の皇居一般参観へ。宮殿の前や正門鉄橋(二重橋)の上、富士見櫓のそばを、案内付きで約1時間(約2.2km)歩きます。日曜・月曜・祝日(土曜を除く)は休み。事前申込は前月1日から、当日は桔梗門で整理券(午前の回は9時、午後の回は12時30分から配布、各回先着300人)
月曜・金曜に行く東御苑が休み。皇居外苑と二重橋に、北の丸公園や千鳥ヶ淵の散策を足します(月曜は東京国立博物館も休み)
西洋の絵が見たい東京国立博物館のかわりに国立西洋美術館へ(常設展500円、金・土は20時まで、月曜休館)
子ども連れ上野では上野動物園(月曜休園)に時間を回します
夜景をもっと吾妻橋から隅田川を渡って東京スカイツリーへ。歩いて20分ほど、東武スカイツリーラインなら1駅です
疲れた・時間が押した東御苑は二の丸庭園で折り返す(約30分短縮)。上野公園は東照宮を外から見るだけに
雨の日東御苑は短めにして、東京国立博物館に長く。金・土は20時まで開いています
十二

出かける前に

  • 歩きやすい靴で ── 東御苑の砂利道と坂、上野公園、浅草と、この日は12km前後歩きます
  • 曜日と休みを確認 ── 東御苑(月・金休)、東京国立博物館(月休)、皇居一般参観(日・月休)。行事で臨時に休むこともあるので、前日に公式サイトを
  • 皇居での決まり ── 東御苑では入園時に手荷物の検査があります。大きな荷物は駅のロッカーに預けて身軽に
  • 食べ歩きのマナー ── 仲見世では、買ったものは店先で食べてから歩くのが決まりごとです。ごみは持ち帰りを
  • 時刻は必ず確認 ── この記事の時刻は2026年10月の土曜のダイヤで調べた一例です。平日・休日で変わるので、前日に乗換案内で確かめてください

結 — 一枚まとめ

  1. 池袋 8:30 の丸ノ内線で東京駅へ。帰りは浅草 19:05 発、銀座線と山手線で池袋 19:34 着。
  2. 午前は皇居。丸の内駅舎と行幸通りから二重橋へ、大手門から東御苑で江戸城の跡を歩く。入園無料、月・金休み。
  3. 昼は千代田線で湯島へ。不忍池、アメ横で昼食、西郷像と上野東照宮、そして東京国立博物館。
  4. 夕方は銀座線で浅草へ。雷門・仲見世・浅草寺(本堂は17時まで)、展望テラスで夕暮れ、吾妻橋で隅田川とスカイツリーの夜景。
  5. 予算はひとり約7,000〜9,000円。きっぷは交通系ICカードで十分。行くのは火〜木曜か土日がおすすめ。

参考

写真は Wikimedia Commons で公開されている、再利用が認められた写真を使っています。作者とライセンスは各写真の下に記しました。地図の空中写真は国土地理院、道と線路の形状は OpenStreetMap のデータをもとに作成しています。時刻は NAVITIME の乗換案内で2026年10月の土曜のダイヤを調べたもの、料金・時間は2026年10月時点のもので、変わることがあります。

旅ノート No.4 — 東京ひとめぐり 日帰りルート / 2026.10

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